愛が重い、それを愛せるだけの度量が俺にはありませんでした。
今まで付き合ってきた女の子の中で、いちばん美人だったのが、24の時に付き合ってた彼女。
誰からも羨ましがられるくらい美人だったけど、メンヘラ気味、というかメンヘラの彼女で。
外見は全く不満がなかった。
某女子アナにそっくりな感じで、やわらかい感じの美人、知的な美人って感じで、外見からはメンヘラだって想像もつかなくて、外見に釣られて付き合い始めた。
最初のうちは何ヶ月か楽しく付き合ってたし、エッチにはかなり積極的で尽くしてくれる彼女で最高だった。
けど、次第に、「どれだけ自分のことを受け入れてくれるか」みたいになって、最初は、エッチの最中に、トイレしてるところを見せられた。
そのうち、挿入してる最中にも、漏らすようになった。
それでも理想の彼女だったから、別れることはなかった。
だけど、彼女の行動は、どんどんエスカレートして、俺と会うときは、毎回バイブ挿れてきて、ドライブの最中に、
「我慢できないよぉ……ね、ね、ここでエッチしよ?」
みたいな感じで、普通の道で運転中に、俺の下半身さわってきたり。
その辺りからだんだん引き始めた。
決定的だったのが、風呂に入らなくなったこと。
外見は化粧ばっちりで綺麗なままだけど、
「汚いわたしを受け入れて欲しい、体臭も、何もかも受け入れて欲しい」
といった思考回路になっていった。
最低限の身体のケアしかしなくて、相変わらず美人にもかかわらず、犬みたいな匂い。
だけど、それでも受け入れた。
かなり嫌だったけど、彼女みたいな美人と出会うことも、付き合うことも、そうそうチャンスもないだろうから。
だけど、どんどん彼女の思考はネガティブになる。
「バージンあげられなかった、処女じゃない私を本当に受け入れてくれてるのかな」→「試してみよう」
みたいな思考になったんだと思う。
ある日、彼女からDVD渡された。
「ひとりで観てね。他の人に、見せちゃダメだよ(ハート)」
って、レーベル面に書かれてるDVD。
彼女の奇行には慣れてたから、とりあえず見ることにした。
そうしたら、ブレブレの映像で、彼女が全裸。
それを、二、三人の男が囲んでる。
「あのね、今からわたし、この人たちのおちんちん、舐めるね?でも、好きなのは、本当に好きなのは○○だけだよ、だから、私が○○以外の人のおちんちん舐めてるところ見ても、嫌いにならないでね?」
頭おかしいこと言いながら、彼女が笑顔で舐め始めた。
AVで見たような、舌を思いっきり出して、左右と前を男の下半身で囲まれて、三本をかわるがわるにフェラ。
美人で整った顔だけに、その映像はかなり迫力があって。
ただ、「エロい」というより、「気持ち悪い」映像だった。
いくらメンヘラと言っても、自分の彼女が男に囲まれて、代わる代わるフェラして……
そして、一人の男がいきそうになったら、
「んんん……ちょっと待ってね。みんなで一斉に、私の顔にかけて欲しいから」
って言って、他の二人を重点的にフェラして。
そして、最後は三人に顔射されて、むちゃくちゃに彼女の顔がザーメンで汚れる。
もちろん、男も「この女、頭おかしいんじゃね?」みたいな感じで、彼女のこと笑いものにしながらフェラさせてた。
そして、全員をお掃除フェラして、
「カメラさん、もっと近付いて下さい♪」
って言って、彼女の顔がどアップで移されたかと思うと、顔に溜まったザーメンを指でぬぐって、飲み干して、「げほっ」って、ゲップした。
その瞬間、吐き気がこみ上げてきた。
あまりのメンヘラぶりに寒気がした。
それから別れるまでも、一苦労だった。
というか、今までの人生の中で一番苦労した。
彼女と別れるってことが、受験よりも就職活動よりも、その何倍も苦労した気がするw
それからは、どんなに可愛くても、メンヘラの女の子とだけは付き合わないって、心に誓った。

